携帯電話の生みの親はiPhoneがお嫌い?

携帯電話発明の父、iPhoneは大嫌いと語る...未来はらくらくホンにあり!?

現在からは考えられない1kg以上もする重さの電話機でしたけど、1973年4月3日にマンハッタンの市街から世界初の携帯電話機による通話を成功させ、「携帯電話の父」としても知られるマーティン・クーパーさんが、最近の携帯電話の進化に不満タラタラなコメントを寄せたそうですよ。


iPhoneだって? 一体アレは何だね? あんなに使いにくい電話機はないよね。複雑すぎるったらありゃしない。なんでもできるユニバーサルな商品を、あらゆるユーザー層を狙って作ろうとすればするほど、たいした良い物はできないのさ。これから将来に成功するのはね、生活を大いに向上させる単一の機能に特化した製品だよ」

う〜ん、スペインのマドリードで開かれたカンファレンスにて、このブッタ斬り発言を連発したクーパーさんですけど、わりに世間の反応は冷ややかだったんだとか。まぁね、華々しい世界初の携帯電話発売といった栄光の軌跡とは裏腹に、当のクーパーさんが率いたモトローラは、現在では携帯電話事業で大苦戦してますしね。いまや80歳を迎えたクーパーさんが、いろんな多機能な面は犠牲にして、とにかく電話機として使いやすい「らくらくホン」のような製品を求めるのも当然かな?



クーパーさんが言っていることは、分からなくもない。
私はあまりモトローラ製品を知らなくて、実際にちゃんと触れたのはdocomoから出ていたM702iSM702iGくらいなんですが、余計な機能を削ぎ落としてシンプル、なおかつ洗練されたデザイン、っていうのがモトローラの印象でしょうか。

だからクーパーさんが、そっち方面の路線が好きだっていうのは分かる。


日本では既に約9600万回線(だっけ?)で、極端に言うと一人一台っていう感覚の携帯電話。
でも、だからこそ十人十色のニーズがあり、iPhoneやその他スマートフォンのような複雑な機種もあれば、らくらくホンのような機種もあり、そして次の冬商品であるSoftBankの741Nの様なホントに通話に特化したシンプルな携帯電話もある。


我が家は、父がdocomoのN-08A、母がP-10Aと私が使っていたiPhone3G、妹が私のお下がりでN904i、そして私がiPhone3GSとN906iμを使っている。
祖母には私かららくらくホンF883iESをプレゼントして、私が支払いということで持ってもらっている。
ウチの親戚のおばさんは携帯電話なんて持ってないけど、あの人の性格なら741Nでもいいような気がする。
彼氏なんて、SH903iTV


別に、全員が全員、iPhoneを使った方がいい、なんてことはない。
どう考えても、ボケが始まったウチの祖母やおばさんにはiPhoneは渡せないし、でも彼氏はMacユーザーだからiPhone使いこなしてくれそうだよなっていう楽しみはあるし。
私は次世代iPhoneが出たらまたすぐにそっちを買っちゃうんだろうけど、N906iμには特に不満がない。
家族と電話したりメールするくらいだから。
仕事でiPhone3GS使ってて、不満はないし、逆に飽きなくて楽しい。


人それぞれであり、必ずしも全世界がiPhoneとか、全世界がらくらくホンっていう流れにはならないよね。
クーパーさんも、極端な言い方しちゃったっていうのはあるけど、モトローラは今の路線でいてほしいって思ってる。
無駄な機能を省いた、洗練されたデザインの携帯電話をこれからも世に送り出してほしい。


多種に渡る携帯電話があるからこそ、ユーザーは選ぶ楽しみがあるんだしねー。



いや、実は昔、M702iSちょっとだけ欲しかったんだけど、FOMAプラスエリアに対応してなかったから手を出さなかったんですよねぇ。
当時の同じ職場の先輩は買ってましたし、使ってましたけど。
実は今朝も、通勤の途中にM702iSで通話しながら歩いている人を見掛けましたけど。
長く使ってもらえる携帯電話っていうのも、悪くないと思うんだけどな。


逆に言うと、iPhoneユーザーは次世代機種が出たら次々に買い替えちゃう人が多いのかもしれないよぅ。
それはそれで物流が潤っていいんだろうけど(笑)一つのモノを長く使ってもらえることって、素敵だと思うし。



えーっと、つまり。


いろんな携帯電話があっていいんだよ、ってことが言いたかっただけデシタ。